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2016

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2019

2020

2021

 

 

 

 

 

青山スケッチ日記 [お寺]

 1229() 今年最後の写生になった。日付が年末だけのこと、未来に向かって写生業は来年も続く。今日は新境地が開けないものかと車で走った。田舎びた小さなお寺が南斜面にあった。前庭のような前景は黒々と奥多摩の山魂がつながって、今日の写生ポイントにうってつけだった。北風はお寺が衝立代わりになって、日が傾くまで全紙を広げて描いた。帰途、露天風呂で西に夕日を、東の山の端の空に白々と月を見ながら疲れをいやした。(寄稿者 青山穆)

 

 

青山スケッチ日記 [猿橋]

 1210() 猿橋へ向かった。岩を描く運筆の線描を試しかった。ケヤキは直線が多用されるが岩には不似合いだ。取り立てるほどのことでなく、自然に感じたままが線に表現されればうれしい。その時々で線は一様でない、それがまた写生の醍醐味であり、尽きなくやめられない。(寄稿者 青山穆)

 

 

青山スケッチ日記 [冬の木立]

 126()この数日の日の出前の朝早く、霜の降りた畑は一面真っ白く冷え込んで待っていたケヤキの裸木が姿を見せはじめた。あの黄葉の姿はもう忘れて見とれている。冬の木立はやっぱり魅力がある。まとわりつくように震えて張りつめた空気感を写生したいものだ。こうしたことは、念じるように執着すると意外と手に入るものだ。(寄稿者 青山穆)

 

 

青山スケッチ日記 [ケヤキ]

 123() 日の暮れが早い。帰途には見事に大きな満月を見た。今夜は秩父の夜祭り、一人で行くことをためらって写生は3時ごろになった。ケヤキの紅葉は西日にあたって一層映える。木枯らしが吹けば裸木になる。無常なことである。ケヤキは冬支度をしてまた新緑を迎え、紅葉するがひとの命は定かでない。(寄稿者 青山穆)

 

 

青山スケッチ日記 [多福寺]

 1125()水墨画サークル恒例の写生に多福寺へ。早朝、畑は真っ白く霜が降りていたが風もなく好天に恵まれてひと安心。境内の紅葉も真っ盛り、所沢もこんな景勝地が見られるのかとみんな納得のいかない顔でした。境内を一回りして、日当たりのよいポジションで、宣紙に筆を立てて2時間ほどの奮闘でした。みんな、写生に魅せられていることに安堵しました。(寄稿者 青山 穆)

 

 

青山スケッチ日記 [落葉]

 1118()日一日寒さが押し寄せてきた。紅葉も楓、銀杏、さくら、ケヤキと我も我もと競うように見事な染まりようだ。一日でも朝夕と衣装替えするように変貌する色合いは美しい。所沢近郊農家の屋敷林はケヤキが多く、ふたかかえもあるような大木である。葉の茂りを写生には黄葉の厚みが看取りやすい今がよい。12月が来ればすっかり落葉して裸木になるのがまた楽しい。(寄稿者 青山 穆)

  

 

青山スケッチ日記 [多福寺]

 1026()台風一過して銀杏拾う。今日も昼、多福寺へ写生に向かう。境内のどうだんつつじが紅葉を始めた。初霜の降りる頃には、紅に染まってそれはまた見事である。初雪に出会えばなおのこと、紅は白に映えて一層鮮やかだ。自然を愛でるも好いが、同じ境内でありながらそのたびごと写生の変わりように我ながら他人を見るようだ。(寄稿者 青山 穆)

 

 

青山スケッチ日記 [秩父巴川]

 1013()山里に柿のたわわに実った姿を期待して秩父へ向かった。やはり早計だったが、木枯らし1号が吹く11月下旬を待たなければ無理な願いだったようだ。そばも食べずに帰る。また来ればよい。その時は紅葉も終わり、日向が恋しくなる時だ。山里も彫が深くなり、写生にも興が乗るいい時期である。(寄稿者 青山 穆)

 

 

青山スケッチ日記 [秋海棠]

 913()秋川渓谷の杉木立の根元に秋海棠がピンクの色をまき散らせていた。ふた昔も昔のこと、旅先で初めて見たこの花をはがき絵に描いて送った人はすでに鬼籍である。木陰は涼しい。谷底の水に浸そうと思わず、一枚だけ写生して帰った。気づかなかったが、わが家の周辺も曼殊沙華が咲き、金木犀が香りを漂わせて、いつの間にか夏は終わっている。(寄稿者 青山 穆)

 

 

青山スケッチ日記 [多福寺]

 830()今日も3時ごろ、暑さを避けて多福寺へ写生。緑陰に座れば涼風もあってホッと一息つく。気分もここちよく筆もよどみなく滑る。写生はこの心境が忘れがたくて止められないのだろうか。いつもなぜ写生をするのか、思うが分からない、多分、この気分に一因あるのだろうか。何れにしろ、因がよければ結果もよくなると思って続けよう。(寄稿者 青山 穆)

 

 

青山スケッチ日記 [多福寺]

 820()多福寺へ向かう。入道雲の湧く青空が待ち遠しい。今夏は雨模様の日がながく続き、写生日和が待ち遠しいが、自然の恵みで暮らす農家の人々の心中はいかばかりかと按ずる。自分の絵は描かずとも我慢の使用もあろうけれど、農産物は生産しなければならない。こんなとき、雨ニモ負ケズの宮沢賢治はなんと言葉にするだろうか。自然相手のことは仏の教え「因果の道理」で納得は難しい。(寄稿者 青山 穆)

 

 

青山スケッチ日記 [杉木立]

 85()50年来の大雨と云う、とてつもない五号台風に沖縄、九州、四国地方は今日も大変な被害がでているようだ。こちらは少々の雨模様をよいことに青梅の杉木立のある風景を写生に出向いた。断続して降る小雨を避けてコンビニに停めた車中で描いた。雨に煙った山脈と杉木立は格好のよい画題になって楽しめた。(寄稿者 青山 穆)

 

 

青山スケッチ日記 [山口観音堂]

 712()屋外の写生も暑さしのぎにままならない。所沢は猛暑が続くが九州地方は豪雨の被害で大変な様子、天候不順もはなはだしい。近くの山口観音堂の杉を描く。風景に遠く溶け込む姿は描くけれどもまぢかの写生は初めてである。立ち昇る姿に一気呵成、筆を走らせると気分がよい。対話が始まる。秋には老いた杉の出会いを求めて旅に出よう。自分も老いているからいい相棒だ。(寄稿者 青山 穆)

 

 

青山スケッチ日記 [秋川渓谷]

 74()梅雨空のもと、筆を走らせたくて五日市秋川渓谷へ向かった。蒸し暑く、河原へ下りても一陣の風など涼の気配はなかった。三々五々、若い家族の水遊びする姿がほほえましかった。母子の姿は幾枚も絵にしたから心ひかれる。今朝の新聞写真でシリア戦禍を逃げまどう家族と思いが交差して複雑な心境だ。(寄稿者 青山 穆)

 

 

青山スケッチ日記 [菖蒲]

 69()晴 梅雨入り宣言を聞いて智光山公園へ出向くと、今年はすっかり二番花が満開。雑木林の緑に映えて色とりどりの菖蒲は絨毯を広げたように見事に咲き誇っていた。10日前はぼちぼちの咲きであった。腰痛で大儀だがもう一二度来てみよう。(寄稿者 青山 穆)

  

 

青山スケッチ日記 [金仙寺]

 56()花のお寺として所沢市民に親しめられている金仙寺へサークルのみんなで写生に向かった。新緑の燃え盛る狭山丘陵も真じかに見ながら、5月の陽気に汗ばんで解放感を満喫した。

 大木のしだれ桜は見事と聞くが僕はまだ、その機会がない。2年前の312日、咲いているかと勇んで行くが時すでに遅かった。10日も早く行くようだ。花を愛でる期間は本当に短くて来年こそは見たいものだと思う。どんなに見ごたえのある姿だろうか。(寄稿者 青山 穆)

  

 

青山スケッチ日記 [牡丹]

 53()新緑に映えて咲き誇っていた牡丹も今日が見納めでした。この10日間ほど、長源寺境内で今年は彩色しないで写生。20枚ほどしただろうか。猫の子1匹来ないような閑静な禅寺に数株だが色とりどり順繰りに咲いてくれる。枝垂れ桜が咲き始めると牡丹のつぼみが膨らみ始めて、明日か明後日かと待ち遠しくて足蹴くのぞき見るのも楽しい。(寄稿者 青山 穆)

   

 

青山スケッチ日記 {奥武蔵}

 417()久しぶりに奥武蔵に向かう。天気の荒れる予報に躊躇して昼近く家を出た。ツツジにれんぎょう、水仙に桜も咲いて桃源郷のよう。谷間の春は10日遅い。山肌は新芽が芽吹き、メリハリの色合いが織りなして見とれる。空模様に気を取られながらも描き終えて帰途に就く。案の定、夕刻は雨となった。(寄稿者 青山 穆)

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青山スケッチ日記 [圓通寺]

 217()晴れ暖か、隣町清瀬の圓通寺長屋の梅は満開の見ごろ、見事な紅白のお迎えを受けた思いでした。四君子の梅を描くことは時期を問わないが、風景の中の梅の写生は2月のこの時を逃がせられない。毎年、1年のわずかな間を息詰めるように待ち焦がれている。(寄稿者 青山 穆)

  

 

青山スケッチ日記 [梅開花]

 216()晴れ暖か、奥武蔵高麗川沿いの梅開花はまだだろうか。所沢は7分咲きだからと期待して出向いた。早春の陽に川面はきらきら光り、暖かな日和だったが山間の梅のつぼみはまだ堅かった。済んだ空気に風もなく、おだやかな山並みを2枚写生。寄ってきた老人とあと十日も待てば見ごろと立ち話をして帰った。(寄稿者 青山 穆)

  

 

青山スケッチ日記 [紅梅]

 122()寒の入り、日本海側は大雪。所沢は今日も終日暖かでした。ささいなことで幸せと思う。もしも浄土界があるとすれば多分こんな心境が持続できる境地でないだろうか。

 昼どきに多福寺の紅梅が咲き始めただろうと来れば案の定、ぽとぽとと咲き始めていた。十年来続いていることだが、この出会いはいつも新鮮だ。二枚描き終え、雑木林のこずえに想いを寄せて帰った。(寄稿者 青山 穆)

   

 

青山スケッチ日記 [雑木林]

 111()酉年正月しばらく暖かな風もなく穏やかな日が続きました。近くの、いつも眺めている雑木林を焦らないで生真面目に写生すると、いつもより厚みのある絵になりました。喧噪なこの世の中、何事も落ち着いて、ゆとりを持つことも肝心でしょうか。明日死すとも知れないが、急ぐことはないでしょう。(寄稿者 青山 穆)

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青山スケッチ日記 [武蔵野冬景色]

 16()所沢近郊は武蔵野の面影がいまだに色濃く残る風景が点在しています。元禄時代に入植して続く農家の屋敷林は欅の大木と杉や檜、樫の木とか桧葉の針葉樹に囲まれています。冬景色は格別に好きな写生ポイントです。

寒の入りで冷え込むけれど、風を避ければ日当たりは暖かい。一枚描いて、趣向を変えてまた描いて日が落ちて終わりです。目的をもって解決するのが生きることと昨日の法話で聞いたが、私は描いて何か探しものをしている心境です。目的がまだ見つかりません。(寄稿者 青山 穆)

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