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◆ 写意画と工筆画 中国水墨画は題材によって、山水画、花鳥画、人物画に分けられ、表現技法によって写意画と工筆画(細密画)の二つがある。顔料を塗り重ねて精緻を極めたのが「工筆画」であり、作者の“意”を表現するのが「写意画」である。 |
◆歴史 水墨画は山水画を中心に唐代中期(8世紀)から起こり、北宋(960〜1127年)時代で基本ができ、北宋画(職業画家系)と南宋画(文人画系)として発展して鎌倉時代に日本に伝わった。工筆画は唐代に形式がほぼ出来上がり、五代(907〜960年)に発展、北宋・南宋代(960〜1279年)に最盛期をむかえ現代の工筆画まで受け継がれている。工筆画は精巧な風格と富貴さに主に宮廷絵画として愛された。 |
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◆比較
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◆中国画の顔料 ■鉱物顔料 自然の鉱物を原料として作ったもので、覆蓋力が強く、不透明なのが特徴である。 赭石、朱砂、朱膘、石青、石緑、鋅白など。 ■植物顔料 植物、動物を原料として作ったもので、親水性がよく透明であるのが特徴である。 花青、臙脂、曙紅、藤黄など。 |
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◆日本画の画材 ■顔彩 顔料をデンプン質(水あめ)とアラビアゴム、膠分で練り混ぜた固形の絵の具で、水に溶かして使用する。特に角皿に入れて乾燥したものを顔彩、丸皿にいれたものを鉄鉢という。色調は透明型淡彩色。 ■墨彩 顔彩と水墨のコラボのことで、顔彩のみを用いた場合に比べより深みのある表現となる。 ■水干(すいひ)絵具 顔料を胡粉(イタボガキという牡蠣貝を原料とした炭酸カルシウム系の顔料)と混ぜ、水で不純物を取り除いた後、乾燥させ作られる絵の具。特徴として色数が豊富・粒子が細かくて塗りやすい・自由に混色ができる・安価である。そのままでは定着力がないので、膠と水で溶くが、乳鉢でよりすり潰す必要がある。古くは泥絵具(土絵具)と呼ばれた。岩絵具の下塗りとして使用されるのが多い。 ■岩絵具 鉱物(藍銅鋼、孔雀石、ラピスラズリ、虎目石、黒曜石、辰砂など)を一般的には5〜13番、白(びゃく)までの荒さに分けて砕いた顔料の一種。膠と水で溶く。他の絵の具に比べ絵肌がザラザラし、薄塗りから厚塗りまで表現に応じたマチエールが作れる。現在は着色ガラス粉末と金属酸化物を配合し、溶かして固形にしてから砕いて化学的に作った新岩絵具が主流である。 |
資料提供 : ウィキペディア、日本画画材メーカ