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水墨画のポイント

 

席画での講話

文房四宝()

写意画と工筆画

人物画への誘い

 

 

 

   席画での講話

 墨美展の席画において説明していただいた描き方のポイントを整理しました。

 

   席画での講話ポイント (小泉岳弘先生-人物画 20164月)

  ・最初によく見て特徴をつかみ、強調することが大事。まず頭頂部の位置を決め、続いて髪、目鼻口の位置を軽くアタリをとって決めていく。

  ・線描きの段階では若い人になるが、皺・ほうれい線、影を入れ、年を取らせる。女性の場合は、影は最小限にし、華やかに、活き活きと。

  ・帽子・スカーフ・ネックレス・髪飾りなどをポイントに。色を付けるも良い。

  ・バックに花などあしらうと雰囲気がでる。

  ・掲載誌 『墨美』2016夏号52

 

   席画での講話ポイント (卓吾先生の一日水墨画教室D-「黄山」 20164)

  ・風景画を描けるようになるには十年、山水画は二十年かかり奥が深い。黄山は雲と水と空気で霊気が生まれ、大地の気と宇宙の気が一体となったときに描く。

  ・筆使いは気で描くので体と魂が一体となって動いている。先生の描き方は破墨法で荒っぽく、少林寺拳法の動作に似る。南画は太極拳のような動作でゆっくり宇宙のバランスで地をならしながら描く。

  ・山並みを描いた後は、樹々や家屋は筆先で自分の心のバランスで表現する。

  ・掲載誌 『墨美』2016夏号52

   席画での講話ポイント (卓吾先生の一日水墨画教室C-「山水画」 20154月)

・現場に赴いて小さいスケッチを手元に置いて描く。できれば筆で描き現場の様子を「正確」に。作品を描くには、自分の心に感動したものを表現する。

・筆に含ませる水の分量を調整しながら、墨の濃さあるいはうすめ加減を繰り返す。

・中国の山岳には岩肌が露出しており、日本では木が生繁っており岩肌がない。岩は渇筆で、輪郭のできた岩肌に、墨の濃淡をつけていく。明るいところ、暗いところを描いていく。

・乾いた後で濃淡を加筆すると汚くなるので注意する。

・山水画に向いているのが宣紙「重単宣」で勧める。

掲載誌 『墨美』2015夏号48

   席画での講話ポイント (卓吾先生の一日水墨画教室B-「風景画」 20144)

・「心眼」で描くこと。自然を一度、自分の心でどこに感動したか、その感動した部分を再現する。

・画面全体の(自分の心に映った)骨格は筆先を平ったくして位置づけをとる。

・光のあたる岩では、筆を平らにして面と線の違いを描き分ける。陰が当たる部分は筆で染めるように、光が当たるところは染めない。

・筆先をさばき、バラバラの状態にして筆を叩きつけるようにクシャクシャと描くと、木の葉となる。

・乾き具合を確かめながら、岩の輪郭線を濃い墨色でひき、思い切った線、カスレを混ぜて岩を浮き立たせる。岩になった心算で心を込めて描く。

・中遠方の木々は、渇筆の淡い墨色で細く幹を描きいれる。

・池の水波は、渇筆で薄く、細く。

・にじみが使用紙によって大きく変わる。宣紙「重単宣」と筆はいたちの毛筆を使用。

掲載誌 『墨美』2014夏号44

   席画での講話ポイント (卓吾先生の一日水墨画教室A-「ハス」 20134)

・秋のハスを題材にするとき、それは人生の誇り、苦労、うらみ、つらみ、人のために生きるという文人の心、こうした意味が中国では素材の背景にあるという気持ちで描く。

・「ハスの花」は顔彩(鉄鉢)の“群青”と“紅梅”を混ぜ、水の量で色を調整します。花びらにはスジがあり、線を入れることで蕾はしまり魂を込める。

・「ハスの葉」は位置取りに気を配る。

・「ハスの茎」は下から生えているので線を下から緊張をもって引く。

掲載誌 『墨美』2013夏号40

   席画での講話ポイント (卓吾先生の一日水墨画教室@-「四君子」 20124)

・中国では一般的には水墨画には「にじみ紙」を使う。花鳥画で「花」には必ず“色”を使っている。

・水墨画で「花」の分野の基本は、「四君子」(竹・蘭・菊・梅)から習得する。

・「竹」はまずは根から描いて、節、枝そして葉へと。葉は小さい葉・大きい葉を合わせてバランス良く。

最後は全体を見渡し、構図を探る。

青墨は細かい色彩がでるので、雨、霧など湿度の高い風景表現に向く。色を使うときは茶墨が良い。

「気韻生動」とは、味のある線を出そうとするなら身体全体で描かないと生きた線にならない。

掲載誌 『墨美』2012水無月号35

 

   席画での講話ポイント (胡振郎先生、盛静山先生、柏原月山先生 20117)

 掲載誌 『墨美』2011神無月31

 

   席画での講話ポイント (菅原吾法先生-徐渭の筆意()に学ぶ 20104)

 掲載誌 『墨美』2010水無月23

   席画での講話ポイント (青山穆先生-人物画を描く 20104月)

 ・掲載誌 『墨美』2010水無月23

   席画での講話ポイント (瀧玉堂先生-和印 20104)

 ・掲載誌 『墨美』2010水無月23

   席画での講話ポイント (須黒直司先生-風景 20104)

 ・掲載誌 『墨美』2010水無月23

   席画での講話ポイント (丁長林先生-卓上の花を描く 20104)

 ・掲載誌 『墨美』2010水無月23

   席画での講話ポイント (培霊先生-中国山水画 20104)

 ・掲載誌 『墨美』2010水無月23

 

   席画での講話ポイント (根岸嘉一郎先生-刷毛を使って描く 20094)

  刷毛は細部を描くのにあらかじめ先をほぐしてヒゲ出しをしておく。刷毛は片ボケにしておく。調墨に

  注意する。刷毛の幅の中で濃淡の色を作る。刷毛の持ち方により水が流れて墨色に変化をつける

  ことができる。墨色がいいのは一発で仕上げるからで、重ね書きはしない。

掲載誌 『墨美』2009水無月19

   席画での講話ポイント (横山淳一先生-懸腕直筆による揮毫 20094月)

  ・揮毫する前に当日の作品に捺す印を彫り、詩文を一気呵成に三十作も書き、自刻の印を捺す。

掲載誌 『墨美』2009水無月19

   席画での講話ポイント (坂巻久恵先生-身近な日本画・墨彩画 20094)

  ・日本画で描くで無地のコースターにデザインする講習を行い、小作品が創られた。

掲載誌 『墨美』2009水無月19

   席画での講話ポイント (府川仙山先生-折形の基本 20094)

  ・講師は和紙折りの名手、和装本で知られる。伝統の紙折りの技術を再現した。

掲載誌 『墨美』2009水無月19

   席画での講話ポイント (河原周雲先生-墨彩画 20094)

  ・心に浮かぶ詞や詩を自由に書き、色彩を使って花やトンボを描き添える。

掲載誌 『墨美』2009水無月19

   席画での講話ポイント (宇俊之先生- 20094)

  ・猫と虎の画。猫の目はパッチリと虎は目が上がる。虎の鼻は強くて長い、短いと猫になる。ヒゲは

割れた筆先を寝かして描く。

掲載誌 『墨美』2009水無月19

   席画での講話ポイント (金醒石先生 20094)

  ・しだれ桜。花の中に一つ生き物があると作品が生き生きする。

掲載誌 『墨美』2009水無月19

   席画での講話ポイント (遊肇基先生 20094)

  ・風景画、山水、雪景色を描く。

掲載誌 『墨美』2009水無月19

   席画での講話ポイント (久山一枝先生-水墨画のためのスケッチ 20094)

  ・風景画のワンポイントアドバイス。同じような木が並んで立っている→木の間隔をずらし『疎と密』の

  変化をつける。山並みが同じように重なっている→傾斜を変えて変化させる。二本同じような木が

並んでいる→一本にする。地・水・山・空それぞれの場面の面積は変える。

・景色は地形をかりてその空気・空間を描く。

掲載誌 『墨美』2009葉月20

   席画での講話ポイント (小川夕星先生-季節の花 20094)

  ・藤。筆先に顔彩や水を交互につけ、色・濃淡・形を微妙に変化させながら、手早く一房を描く。全体の

  配置や色調のバランスを配慮し五房を描き上げ、花房の芯を中墨で描き、花形のポイントには濃墨を

  点々と置く。

掲載誌 『墨美』2009葉月20

 

   席画での講話ポイント (笠谷百歩先生-漢字書を書く 20085)

  ・文字の大小、縦長、横長をよく考えながら、小下図で配置を決める。

  ・一気呵成に筆揮うこと、速さも必要。一点一画にはこだわらない。

掲載誌 『墨美』2008水無月13

   席画での講話ポイント (三水篁先生-金属箔の振り方 20085月)

  ・箔は絵のポイントに使うことにより、絵を引き締め、人目を引く効果がある。華やかさや深い立体感、

  鋭さなどが強調され、感動を与える。

掲載誌 『墨美』2008水無月13

   席画での講話ポイント (藤田京子先生-絵手紙を描く 20085)

  ・「へたでいい へたがいい」誰でも気軽に書けるのが強み。

  ・筆の上を持って、ゆっくりとした線で形を描く。線は点の連続、穂先に気持ちを集中させる。色は彩色

  筆を使って早く大胆に塗る。それに短い言葉を添えて出来上がり。

掲載誌 『墨美』2008水無月13

   席画での講話ポイント (杉谷房枝先生-日本画の素描 20085)

  ・日本画の基本は墨の素描にある。一本の線で質感、量感、動きを表す。

  ・紙はにじみの少ない唐紙か和紙。筆は細い線の引ける小筆。墨は少量をよく磨る。

  ・やわらかさ、内外、表裏、遠近の関係なども、線の強弱だけで描く。線の太さは変えない。

掲載誌 『墨美』2008水無月13

   席画での講話ポイント (丁長林先生-花の写生 20085)

  ・色彩を使うときには墨絵の良さをどう出すかを考えること。自分の心の中にある風景を表現する。

  実際の目の前にある風景とは似ていなくともそれは構わない、頭にあるイメージを描くこと。

掲載誌 『墨美』2008葉月14

   席画での講話ポイント (培霊先生-山水画を描く 20085)

  ・日本では山水画といっても実際の風景を描くが、中国では実物を見ないで描く、自分の心の中にある

  風景、頭の中にある山を描く。

 ・筆一本で墨を使い切るまで描き、渇墨になるが、この濃さの変化が極めて自然である。この後から薄い

  墨の線で加えていく。

掲載誌 『墨美』2008葉月14

   席画での講話ポイント (瀧玉堂先生-和印を作る 20085)

  ・800℃ぐらいの窯で焼いた素焼きの印材に俳句を刻印実演する。

  ・クズを良く払わないと印泥をつける際、クズが印泥に吸いこまれるので要注意。

掲載誌 『墨美』2008葉月14

   席画での講話ポイント (山本慧泰先生-松を描く 20085)

  ・葉は生き生きと幹は力強く質感が出ていること、幹と葉の空間のバランスを考える。葉は9筆で描く-

  中央に1、左右に1づつ、そしてもう一度左右に3づつ、素早く。

掲載誌 『墨美』2008葉月14

 

   席画での講話ポイント (斉夢章先生-大写意画を描く 20075)

  ・長鋒の筆先には濃墨、根元には水に近い薄い墨、中間には中間墨。折りたたむように筆の毛先を

  くねらし、筆の角度を変えることで墨の微妙な色の差を表現する。

  ・掲載誌 『墨美』2007水無月8

   席画での講話ポイント (水野洋子先生-墨の可能性に挑戦 20075月)

  ・[墨流し・色流し]バケツや洗面器に張った水に墨を一滴たらし、表面に模様ができたら紙を載せ、

  素早く引き上げ乾かす。

  ・[染め紙]墨や顔彩を使って筆や刷毛で塗る。調合により、様々な色合いのオリジナル染め紙を作る。

  ・[Tシャツに花を描く]アクリル絵の具(和色)を使う。墨絵タッチでしっかり気をいれて、特に筆の腹を

  使いながら描く。

掲載誌 『墨美』2007水無月8

   席画での講話ポイント (宮本沙海先生 20075)

  ・松煙墨は磨りあがりの粒子が大きく青みがかって見える。日本の水、空気、山などの原風景は青が

  基調にあると思い松煙墨にこだわる。磨りあがりの濃さは、お汁粉ぐらいとか。

掲載誌 『墨美』2007水無月8

 

   席画での講話ポイント (手塚五峰先生-優しい筆づかいで季節感を 20065)

  ・水墨画の基本は山水画にある。山水画には樹、山川、四季の変化、大気の流れ、昼夜の別、遠近の

  構成があり、これらを一つ一つマスターする。筆を大きく使い、前後左右を描き分けること。

  ・様々な樹種を描き分けられるよう常にスケッチをする。水を描くときは泡を入れ、その泡を遊ばせる

 ことにより水が生きてくる。現場に行って四季折々を見て描きなさい。私の師は自然、春夏秋冬です。

  ・掲載誌 『墨美』2006水無月2

   席画での講話ポイント (阿部風木子先生-書・画一致の重要性 20065月)

  ・生きた作品をつくろう。線の基本は筆全体に水を含ませ片側に墨をつける。墨のついている側を上に

  して、一気に書く。墨で描かれたところが線、描かれないところが余白。余白を活かすのが画であり、

  書である。また、余白によって線が生きる。自分の心に従い、心の趣くままに描く。

掲載誌 『墨美』2006水無月2

   席画での講話ポイント (菅原吾法先生-仮名書きで運筆自在に 20065)

  ・一本の筆で多様な表現ができ、自分の思い、心情を線に現すことができる。線の表現を自在に練習

  に励むことが基本。先生は線の鍛錬のために変体仮名を書いた。

  ・4点セット(とき皿、筆洗、雑巾、濃墨)を使い調墨から起筆そして終筆へとリズミカルに一気に描くこと

が大切。筆は獲物を狙うように持ち、気合を入れ、呼吸を止めて運筆する(気韻生動)

掲載誌 『墨美』2006水無月2

   席画での講話ポイント (張弛先生-偶然を必然の美に 20065)

  ・余分な水分を取ったあと、穂先に濃墨をつけなじませる。筆全体に含んだ水と穂先の濃墨が混じり

あい筆の中に濃、中、淡、水の変化ができる。筆に含ませた墨は無くなるまで使うこと。

・岩を描くとき、白をうまく残して立体感を出す。波も白を大きく残すと波は大きくなる。波の形は紙の白

と墨を利用しながら作っていく。

掲載誌 『墨美』2006水無月2

   席画での講話ポイント (宇俊之先生-人物を描く 20065)

 ・顔を描く際、はじめに頭の毛から(付立筆を割筆にして)描く。眉、目、口、顎等は小筆で。

 ・ふつうのまじめな表情より少し変化したときがその人の特徴といえるのでそこを掴む。

掲載誌 『墨美』2006水無月2

   席画での講話ポイント (馬驍先生-溌墨法 20065)

 ・墨の偶然性が大事で、濡らした紙に墨を溌して偶然出る墨模様を生かし、雲、波濤、瀑布などを描き

 山水の幽玄さに迫る。水墨模様は、乾くまで24時間かかり、縦、横で全く違った模様に見え、必ず

34日は置いて仕上げを想像する。

掲載誌 『墨美』2006水無月2

   席画での講話ポイント (宮田記朱先生-現代水墨画を描く 20065)

 ・水墨画の良さは、精神性・暗示性にある。見る人は余白から暗示を受ける。描く人は自分の気持ちを

 余白にのせる。

 ・掲載誌 『墨美』2006葉月3

   席画での講話ポイント (美帆秀英先生 20065)

 ・絵の具を指で溶いて二色づかい、三色づかいの付きたて表現で花を描く。

 ・掲載誌 『墨美』2006葉月3

   席画での講話ポイント (佐藤瑞香先生 20065)

 ・スケッチは水墨画を描く気持ちで、鉛筆は筆を持つ感覚で。料理の下ごしらえと同じで、調墨と筆づくり

 に時間をかける。墨を磨る際、呼吸を整え、気を蓄える。そして胸中に溢れたものを一気呵成に描く。

 ・花の色や墨色を綺麗に出すために常にきれいな水を用意する。

掲載誌 『墨美』2006葉月3

   席画での講話ポイント (工藤賢司先生 20065)

 ・「墨と水は東洋の精神性を表しいる。色彩は感情を表現するのに良い。現代、世界の人に理解してもら

 いやすい。色彩を用いて感情を表現する墨彩画の実験をしている。」

掲載誌 『墨美』2006葉月3

   席画での講話ポイント (金醒石先生 20065)

 ・題材により紙を変える。墨を重ねると墨色の美しさが発揮されない。濃淡をうまく生かすこと。それが

 墨絵の良さである。絵は楽しく軽やかに描く。

 ・素早く描くところは早く、肝心なところはじっくり細心に描く。例えば、飛んでいる鶴は飛ぶように早く

描く。眼には心を込めて精神を宿らせる。

 ・掲載誌 『墨美』2006神無月4

   席画での講話ポイント (水野酔泉先生 20065)

 ・「梅の描法」。はじめに全体の構図を考え、木炭で軽く当たりをつけておく。ポイントとなる太い幹と、

全面に咲く花を描く。全体のバランスを見ながら、小枝、花、蕾を順次描きいれる。濃墨で花心と萼を

描きいれる。

 ・幹は中墨を含ませた筆先に濃墨を少しつけ、一気に描く。小枝は濃墨で、花は顔彩名紅梅で描く。

 手前の花は濃い色で鮮やかに、裏花は気持ち薄めの色で奥行きをだす。

 ・掲載誌 『墨美』2006神無月4

   席画での講話ポイント (松尾右翠先生 20065)

 ・良い筆を大切に何年も使い込むと、この筆で書けば絶対にいいものが書ける自信が湧くもの。そして

 感動して書いたときに心が輝いて快作が生まれる。

 ・掲載誌 『墨美』2006神無月4

   席画での講話ポイント (渡邊美翠先生 20065)

 ・仮名筆は一般的に半分ぐらいをせいぜい七分ぐらいが下す限度。水で筆を洗ってから水を切ってその

 上に墨をつけること。

 ・料紙、色紙には上下がある。天は広くて、地は狭いという。雲の大きいのが上、小さいのが下。

 ・掲載誌 『墨美』2006神無月4

 

 

 

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